聞いたこともない雑誌にレビューを書きませんかといったような勧誘メールがしばしば来ます.
多くの雑誌はオープンアクセスで,誰でも閲覧できるのですが,印刷代金を研究者が支払うことによって出版社が利益を得られる仕組みになっています.
沢山の論文を発行すればそれだけ出版社は儲かるのですが(誰も論文を読まなくても!),あまり多くの論文を載せると今度は質が保てなくなるので,一定の質を保ったうえでできるだけ多くの論文を載せるのに多くの出版社が労力を払っていると思います.
ところが,最近のオープンアクセス誌の増加に伴って,質を完全に捨て去って数だけで勝負しようとしている出版社が雨後の竹の子のように湧き上がってきました.
本日もJScMed Centralというところから雑誌の編集委員のお誘いが来ました.調べてみたところウェブページは割としっかりしているように見えるのですが,出版社の所在地が怪しいなど色々と怪しい情報も飛び込んできました.
こういった怪しい雑誌は最近では「predatory journal」と呼ばれているらしいです. なかには判別が難しいものもあり,風評被害もありそうな気もしますが,こちらにリストがあります.
ググってみたところ日本語の情報があまりなかったので書いてみました.ちなみに来週から一週間SMBEでシカゴに行ってまいります.