2009年10月29日木曜日

科研費申請書提出

とりあえず事務に提出.政権交替の影響で一部の研究費が途中から募集停止になってしまいました.

若手Sはダメもとで書こうかどうか悩んでいたので,中止になってくれてかえってスッキリです.しかし,申請書を書いてしまった方の怒りと悲しみは大きいのではないでしょうか.

もうすぐ10月も終わりです.11月は色々と忙しくなるので,抱えている仕事をどこまで捌けるか.何度か撃沈した論文をまたまた書き直しているのですが,こねくり回すうちにわかりにくくなってきたのでまた元に戻したり.そろそろ形になってほしいところです.

2009年10月15日木曜日

本棚:研究資金獲得法 ~研究者・技術者・ベンチャー起業家~

研究資金獲得法 ~研究者・技術者・ベンチャー起業家~

文科省の科研費のための資料です.冒頭に,「申請書の書き方のコツを教えます」,というようなことが書いてあったので期待して読んでみたのですが,残念ながら内容は文科省の公募要領をまとめただけのものになっています.

実際のアドバイスは,「公募要領を良く読んでそれに合った内容で,審査員を意識して申請書を書きましょう」くらいのレベルです.最近,実験医学で連載されているものの方がよっぽどタメになりました.

ただ,文科省の補助金には基盤研究などの基本的な科研費だけでなく,色々なものがあるのを概観できるのはいいのかもしれません.どんな公募があるのか知らなければ応募すらできないわけですから,おおざっぱに知っておくことは重要でしょう.


科研費申請

年に一度,文科省科研費の申請シーズンです.去年は落ちてしまったのですが,色々な理由で今年はちょっとまじめに書いています.今までは傾向と対策をあまり練らずにやりたいことだけを書いてきましたが,ちょっと反省しています.

というわけで,傾向と対策を少し練ってみることにしました.科研費データベースというもので過去の研究費の内容を見ることができます.過去に誰がどんなテーマでどれだけの研究費を貰ったのかが確認できます.これは結構面白くて,ついつい時間を忘れて読んでしまいます.そこで気付いたのは採択された研究のタイトルがどれもあまり具体的でないこと.

よく考えるとこれは当然のことで,多くの大学の研究室は,あるテーマに沿って行っている一連の研究を継続するために文科省の科研費に応募していることかと思います.それに比べると僕が今まで出していた研究題目は論文のタイトルのようで,一般性に欠けているように見えます.研究内容が具体的であればあるほど良いと個人的には思っていましたが,やはりバランスが重要なのだと感じます.

2009年10月2日金曜日

イグ・ノーベル賞

今年も日本人が取られたようでめでたい限りです.パンダのフンで生ごみ分解.これはどう考えても受賞者の先生は大まじめです.

「ラクダを使って抗体医療を」という研究を行っている先生もいて,最初は失礼ながらトンデモ研究かと思いましたが,ラクダ科の動物は進化の過程で特殊な抗体分子を持つようになっていると聞いて納得したのを思い出します.

イグ・ノーベル賞を取る研究には主に二種類あると思います.

1.方法論は科学的に怪しいが,研究内容や目的が笑ってしまうようなもの
2.方法論はまっとうな科学の土台に乗っているが,目的や方法がユニークだったりユーモアがあるもの

(1)の方は自慢にはなりませんが,(2)の方は誇れる内容ではないでしょうか.最近の受賞は(2)のものが多いような気がします.一見馬鹿らしい研究を行う余裕があるということはその国が基礎的な科学技術に投資しているという証拠です.