先日のG3論文に続き,首都大学東京の高橋先生らとの共同研究の成果をGenetics誌に発表しました.
遺伝子発現の進化がどのように起こっているかを知ることを目的に,ショウジョウバエを用いて特殊な交雑システムを作り,発現に直接影響を与えるcis変異と,間接的に影響を与えるtrans変異の効果を定量しています.
また,トランスポゾンの挿入が周囲の遺伝子の発現に影響を与える現象が,卵巣において特に強く見られたことにより,生殖細胞におけるトランスポゾン活性の制御が,周辺の遺伝子の発現に二次的に影響を与えていることが示唆されました.
Cis- and Trans-regulatory Effects on Gene Expression in a Natural Population of Drosophila melanogaster