2010年5月10日月曜日

顔写真入り

ケモカイン分子の進化についての総説を手伝わせていただきました.
なぜか末尾に著者の顔写真が入るのが少し照れくさいところです.ケモカインリガンド分子は医学分野ではとても重要な遺伝子群で,インターロイキンなどはとても有名な分子です.ところが,これらは種特異的に重複したり,欠失したり,遺伝子変換があったりで,マウスのどの遺伝子がヒトに対応するのかですら未だに混乱があります.

更に,進化的に同じ遺伝子のグループであっても,遺伝子(タンパク質)が見つかった経緯により,同じ遺伝子に複数の名前が付いていることも珍しくありません.

現在は色々な生物のゲノムがわかっていますから,これらのゲノムの対応関係を丁寧に見てあげることによって,遺伝子の進化的関係が良く分かるようになりました.遺伝子を系統関係にしたがって分類していくことはとても重要なことだと思います.僕は個々の遺伝子群についてのエキスパートではないのですが,専門の先生方と協力していくことによって少しでも混乱を収めるお手伝いができればと思っています.