2011年2月8日火曜日

本棚:統計学を拓いた異才たち:経験則から科学へ進展した一世紀

随分昔に読んだ本ですが,最近読み直してみても結構面白い本でした(現在は文庫本も出ているようです).統計というのは方法に人の名前がついていることが多いので,知らず知らずのうちに色々な統計学者の名前が頭の中に入っています.

彼らが実際にどのような人となりをしていたのかというような小話的な面白さもさることながら,学問的にどのような貢献をなしたのかというところまで丁寧に掘り下げている(著者も統計を専攻しています)ので統計の勉強にもなります.それぞれの人物に焦点を当てながら,全体を読むとラプラスの誤差関数からコンピュータを使った統計方法の発展までの歴史の流れも感じることができます.