2008年7月30日水曜日

中立論研究会

7月28,29日と国立遺伝学研究所で行われた「中立進化論の現在」という研究会に参加してまいりました.非常に濃い内容で面白い発表も多く,とても勉強になりました.開催のためにご尽力された先生方には感謝いたします.

僕は弱有害突然変異に関する発表をさせていただいたのですが,提唱者である太田先生から論文のコピーも頂くことができて恐縮の極みです.

頂いたのはDNAデータが出る前なのでタンパク質のステップワイズ変異モデルについての論文でした.ふと考えてみると,DNAレベルの仕事ではそれぞれの突然変異が適応度に与える影響は独立(Epistasisが無い)という前提が多く,したがってランダムポワソンフィールドの概念などが適用できるのですが,ハプロタイプの情報を利用して突然変異の組み合わせをモデルに組み込むと,突然変異の蓄積が表現型に与える影響のようなものを定量化できるのかもしれません.暇なときに考えてみる予定です.