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滞在中にたまたま台湾で学術会議のようなものがあったようで,その話が上がりました.統計によると日本の論文数はアメリカに次いで2位のようなのですが,IFの合計は振るわず,平均値では台湾の18位に負けるどころか32位という結果らしいです.
僕はIF至上主義には反対ですが,少なくとも僕の分野ではIFの高さと論文の内容には相関が見られます.論文数が多いのにIFが低いのは,国内紙への投稿が多いからでしょうか.分野にもよりますが,データだけ見ると日本の論文の質は低いと言わざるを得ないでしょう.
すぐ役に立つ研究だけがいい研究ではないのは確かです.特に僕が興味のある進化の研究などは典型でしょう.ただ,その中にも良いものと悪いものがあるのは確かです.役に立たない研究と質の低い研究をごちゃまぜに評価してはいけない,と,自分への戒めてとしておきます.