今年も日本人が取られたようでめでたい限りです.パンダのフンで生ごみ分解.これはどう考えても受賞者の先生は大まじめです.
「ラクダを使って抗体医療を」という研究を行っている先生もいて,最初は失礼ながらトンデモ研究かと思いましたが,ラクダ科の動物は進化の過程で特殊な抗体分子を持つようになっていると聞いて納得したのを思い出します.
イグ・ノーベル賞を取る研究には主に二種類あると思います.
1.方法論は科学的に怪しいが,研究内容や目的が笑ってしまうようなもの
2.方法論はまっとうな科学の土台に乗っているが,目的や方法がユニークだったりユーモアがあるもの
(1)の方は自慢にはなりませんが,(2)の方は誇れる内容ではないでしょうか.最近の受賞は(2)のものが多いような気がします.一見馬鹿らしい研究を行う余裕があるということはその国が基礎的な科学技術に投資しているという証拠です.