進化学会も無事に終わりました.
僕は割と仮説の検証の妥当性など細かいことを聞いてしまう癖があるので,クレーマーのような印象を与えてしまうかもしれませんが,基本的にはリスペクターです.ただ,どんなに面白い論文でも基本的なことに穴があると残念なので,気が付いたときは指摘することにしています.
最近は紹介できるような新しい論文は見つけていないのですが,いくつか古い論文を読んでいました.分子生物学の分野なら30年前の論文から得られることはあまりないかもしれませんが,進化の分野は古い論文の中にも新たな発見が色々とあります.方法論やデータはものすごい勢いで発展していますが,基本的なアイデアは昔からそれほど変わっていないのです.そこが遺伝学,進化学の醍醐味でしょうか.