2010年11月5日金曜日

Evolutionary Divergence and Convergence, in Proteins

昔の論文はなかなか実際に読む機会がないのですが, 暇を見つけては目を通してみたりしています.

Zuckerkandl, E., Pauling, L. : Evolutionary divergence and convergence in proteins.
In: Evolving genes and proteins. V. Bryson, & H. J. Vogel eds., p. 97--166.
New York: Academic Press t 965.

少し調べたいことがあって読んでみたZuckerkandl&Paulingの古典的論文です.彼らは進化学者というよりは生化学者の視点からものを書いていますが,最初に分子時計(Molecular Clock)を提唱したことで有名です.

タンパク質の立体構造とか機能の面から考えて,なぜタンパク質を構成するアミノ酸は進化的に変化できるのか,その変化の速さにタンパク質ごとの違いはあるのか,など色々な考察をしています.70ページとかなり長い論文で,時に冗長なのでところどころ飛ばしながら読みましたが,定量的な議論はないものの,アミノ酸の置換パターンに注目してその変化の多くがほぼ中立的だとすでに考察しているところなどは面白いと思います.