岡崎で行われたOBC8に参加してきました.かなり豪華な参加者が集まり,非常にためになる研究会でした.
ゲノム研究と生態学をうまく取り入れた発表が多く,良い研究がたくさんありました.
自分でどういう研究ができるのか,またどういった研究には興味がないのかを確認するいい機会になりましたので,とても意義のある参加だったと思います.
2012年3月1日木曜日
Strict evolutionary conservation followed rapid gene loss on human and rhesus Y chromosomes
Natureの記事です.
アカゲザルのゲノム配列はずいぶん昔から大体は決まっていましたが,研究に使われた個体はメスだったので,Y染色体については解読がされていませんでした.
そこでY染色体の配列を決めたところ,ヒトとアカゲザルのY染色体上の遺伝子は比較的よく保存されていて,Y染色体ができてから起こった急速な遺伝子の脱落は止まっているようだということです.また,ヒトやチンパンジーのY染色体は巨大な反復配列があったりして複雑な構造を取っているのですが,そういったものは少ないそうです.
Y染色体から遺伝子がなくなっているのを見て,よく「そのうち男はいなくなる」といった誤解がされているようですが,別にY染色体がなくなっても性決定システムがなくなるとは限らないので,そういった心配をする必要はないかと思います.ただ,Y染色体にはsexual antagonismにより「男らしさを決める遺伝子」が残っているという説もあります.
研究者としては,アカゲザルのY染色体が読まれていないのは困ったことでしたので, 解析された配列はヒトのゲノム進化を知る良いリソースになるのではと思います.
アカゲザルのゲノム配列はずいぶん昔から大体は決まっていましたが,研究に使われた個体はメスだったので,Y染色体については解読がされていませんでした.
そこでY染色体の配列を決めたところ,ヒトとアカゲザルのY染色体上の遺伝子は比較的よく保存されていて,Y染色体ができてから起こった急速な遺伝子の脱落は止まっているようだということです.また,ヒトやチンパンジーのY染色体は巨大な反復配列があったりして複雑な構造を取っているのですが,そういったものは少ないそうです.
Y染色体から遺伝子がなくなっているのを見て,よく「そのうち男はいなくなる」といった誤解がされているようですが,別にY染色体がなくなっても性決定システムがなくなるとは限らないので,そういった心配をする必要はないかと思います.ただ,Y染色体にはsexual antagonismにより「男らしさを決める遺伝子」が残っているという説もあります.
研究者としては,アカゲザルのY染色体が読まれていないのは困ったことでしたので, 解析された配列はヒトのゲノム進化を知る良いリソースになるのではと思います.
2012年1月24日火曜日
野人
YOMIURI ONLINEより引用
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未確認大型類人猿「ビッグフット」、真剣に研究
【ワシントン=山田哲朗】北米にいるとされる未知の大型類人猿「ビッグフット」を科学的に研究しようと、米アイダホ州立大が今月、世界初の専門の電子版学術誌を開設した。
ビッグフットは、ゴリラを大きくしたような体格で二足歩行し、北米の太平洋側を中心に目撃や足跡の報告が絶えない。しかし、いたずらや見間違いも多く、科学界では長く、未確認飛行物体(UFO)や幽霊などと同様のたわごととして無視されてきた。
ただ、足跡の中には、地面をけって滑った跡、足紋が全面に残るもの、骨格の発育不全、切り傷が治ったような跡などが見つかっている。一部の研究者は、 ビッグフットは身長2メートル以上で夜行性で、約10万年前に絶滅した身長3メートルの巨大類人猿ギガントピテクスの生き残りが、当時陸続きだったベーリ ング海峡をわたって北米に分布を広げたのではないかなどと真剣に議論している。アジアの「雪男」(イエティ)などは近縁種とみられる。
サイトは「残存ヒト上科の調査」と題され、一般的な学術誌と同じく専門家が投稿を審査する。第1号の論文は、カリフォルニア州のアメリカ先住民の「毛むくじゃらの男」に関する伝承や絵について報告した。
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野人,イエティ,ビッグフットなど色々いますが,今はDNAで真贋が鑑定できるのでいいですね.最近のフロレス人やデニソワ人の例もありますから,古代の人類が生き残っている可能性は否定できませんが,本当にいるならすでにそこそこ見つかっててもおかしくない気もします.
ちなみに,件のオンラインジャーナルはフリーアクセスですので誰でも閲覧可能です.一応査読付き.
http://www.isu.edu/rhi/
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未確認大型類人猿「ビッグフット」、真剣に研究
【ワシントン=山田哲朗】北米にいるとされる未知の大型類人猿「ビッグフット」を科学的に研究しようと、米アイダホ州立大が今月、世界初の専門の電子版学術誌を開設した。
ビッグフットは、ゴリラを大きくしたような体格で二足歩行し、北米の太平洋側を中心に目撃や足跡の報告が絶えない。しかし、いたずらや見間違いも多く、科学界では長く、未確認飛行物体(UFO)や幽霊などと同様のたわごととして無視されてきた。
ただ、足跡の中には、地面をけって滑った跡、足紋が全面に残るもの、骨格の発育不全、切り傷が治ったような跡などが見つかっている。一部の研究者は、 ビッグフットは身長2メートル以上で夜行性で、約10万年前に絶滅した身長3メートルの巨大類人猿ギガントピテクスの生き残りが、当時陸続きだったベーリ ング海峡をわたって北米に分布を広げたのではないかなどと真剣に議論している。アジアの「雪男」(イエティ)などは近縁種とみられる。
サイトは「残存ヒト上科の調査」と題され、一般的な学術誌と同じく専門家が投稿を審査する。第1号の論文は、カリフォルニア州のアメリカ先住民の「毛むくじゃらの男」に関する伝承や絵について報告した。
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野人,イエティ,ビッグフットなど色々いますが,今はDNAで真贋が鑑定できるのでいいですね.最近のフロレス人やデニソワ人の例もありますから,古代の人類が生き残っている可能性は否定できませんが,本当にいるならすでにそこそこ見つかっててもおかしくない気もします.
ちなみに,件のオンラインジャーナルはフリーアクセスですので誰でも閲覧可能です.一応査読付き.
http://www.isu.edu/rhi/
2012年1月16日月曜日
2012年1月5日木曜日
2012年1月4日水曜日
2011年12月28日水曜日
2011年仕事納め
最近の忙しさにかまけて更新をさぼっているうちに気が付けば今年も終わりになりました.
向こうも忙しいのは重々承知ですが,論文をサブミットしてすっきりして今年の仕事を終わろうと思っています.クリスマスシーズンは避けたので何とか許してほしいところです.
来年は,どんな年になるでしょうか.みなさんぼちぼち頑張りましょう.
向こうも忙しいのは重々承知ですが,論文をサブミットしてすっきりして今年の仕事を終わろうと思っています.クリスマスシーズンは避けたので何とか許してほしいところです.
来年は,どんな年になるでしょうか.みなさんぼちぼち頑張りましょう.
2011年12月11日日曜日
タイワンザル
一週間の台湾滞在を終えて本日帰国します.台南にて集中講義とシンポジウム出席を果たしてきました.
少しだけあった自由時間を利用して高雄市にいる野生のタイワンザルコロニーを見てきました.タイワンザルは系統的にも少し謎なところがあり,興味深い動物です.
少しだけあった自由時間を利用して高雄市にいる野生のタイワンザルコロニーを見てきました.タイワンザルは系統的にも少し謎なところがあり,興味深い動物です.
2011年11月30日水曜日
12月
あっという間に11月も終わりです.もうすぐ遺伝研に移って二年が経つところです.
来週は台湾成功大学で数日間集中講義を行ってくる予定なので暇を見てレポートいたします.
そのあとは毎年恒例,分子生物学祭りに参加予定です.
来週は台湾成功大学で数日間集中講義を行ってくる予定なので暇を見てレポートいたします.
そのあとは毎年恒例,分子生物学祭りに参加予定です.
2011年11月2日水曜日
転写後のエキソンシャフリング
最近はシークエンサーの性能が上がったおかげで色々なことがわかってきます.
Post-transcriptional exon shuffling events in humans can be evolutionarily conserved and abundant
エキソンの位置が進化の過程で再配列されることをエキソンシャフリングと呼びます.多くはゲノム配列上での再配列が原因であると考えられていますが,mRNAに転写された後にエキソンの順番が入れ替わるようなスプライシングが起こるものが結構あるようです.このような転写産物が逆転写されてゲノムに組み込まれれば,ゲノムの進化にも寄与するのではないかと思われます.
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