2008年9月10日水曜日

論文の査読

論文の査読がたまに回ってきます.自分の勉強になるし,わざわざ指名してくれてるのはありがたいので丁重に受けていますが,モノによっては結構時間を取られてしまいます.数式が多かったりすると最悪ですが,自分が論文を投稿するときはレビュワーの意見はとてもありがたいので(たまにすごくむかついたりへこんだりしますが),できるだけ手を抜かずにやっています.

で,自分がレビュワーの過去の論文のアクセプト率を見てみたら滅茶苦茶低い.自分が辛口すぎるのかなぁと思って少し悩んでしまいましたが,はたと気づきました.エディターがパッと見て落ちてもいい(重要度の低い)論文が優先的に自分に回ってきてるんですね.納得.さすがにこの内容でこの雑誌は無理だろう,というものがちらほら.

一度だけ結構な大御所の論文が回ってきたことがあります.結論が納得いかなかったのでかなりクリティカルな意見を出してリジェクトしました.そうしたら今度は結論を180度変えてきて,「レビュワーに励まされてすべて書き直した,これは新しい論文だ」,と再投稿してきました.前の自信満々な結論はどこへ行ったの?

やはり強引なポジティブさはアカデミアで生き残るのに必要なことのようです.