2009年5月12日火曜日

The foot of Homo floresiensis

Natureの記事です.たまには人類学の話題です.

東南アジアでホモ・フローレンシスという比較的新しい小人型の人類が見つかったことは有名ですが,その骨についての研究.

写真を見ると素人にもわかるのですが,大腿骨に比べて足が異常なくらい大きいのです.これは現生人類よりもより類人猿的な特徴であると.そうすると,ホモ・フローレンシスはジャワ原人などのホモ・エレクトゥスの直系の子孫ですらない可能性があるという可能性もでてくるとのことです.

そうすると,長い間色々な系統の人類が世界中に存在していた可能性もあります.ただ,問題なのは化石から種を同定する際の基準で,形態学者は新しい化石を発見するとついつい新しい種を定義したくなるということはあると思います.人によっては現在まで20種ほどの古代人類種がいたと言っているそうですが,これは他の霊長類と比べても多すぎだと僕は感じています.