夏休みは9月に取る予定だったのですが,先週に北海道の祖母が他界したので帰郷してきました.
春先に末期がんの宣告を受けていたので覚悟はしていたのですが,極度の病院嫌いのために一切の治療や通院を拒否して自宅で往生したとのことです.我が祖母ながら頑固すぎる終わり方です.自分だったら痛み止めくらい打ってもらいたいと思いますね.
と,バタバタしているうちに今週末は進化学会です.駒場キャンパスは何年ぶりでしょうか.シンポジウムで話しますが,前回の中立進化論の時からは少し進歩させました.とはいえまだ自分でもなんだかなぁというできなので,ほかの部分でなんとか興味の引ける話ができればと思います.
タイトルは,
Deleterious Mutations and Human Diseases: Genomic Perspective.
病気の遺伝子の進化に関する研究です.こういった話はよもやま話になりがちですが,だからこそできるだけカチッとした解析をしたいなと思っています.カチッとしすぎると数式が並んでみんな寝てしまうので,発表はできるだけ面白くやりたいのですが.
医学と進化という話になると,ダーウィン医学という言葉が一番にあがると思います.好きな話ですが,これから先もっと応用に役立つような方向性はあるのでしょうか.知の追及なのか,実用を目指すのか,どうも中途半端な印象があります.これからゆっくりと考える題材としてみたいです.