2009年11月13日金曜日

科学技術にかけるお金は無駄か

このブログではあまり政治の話題はしていませんが,現在行われている事業仕訳で色々と科学研究費関係が挙げられているのでちょっとコメントします.

今日は科学予算がいくつか仕訳対象になっていました.科学の世界で何が無駄か,無駄じゃないかなんてのが判断できるわけはありません.「国民の目線で言うと世界一にこだわる必要があるのか」などというコメントを読むと目まいがします.しかしその一方,科学研究と公共事業の区別がつかないようなプロジェクトがあるのも事実です.

槍玉にあげられたスパコンの開発などは,途中経過を聞く限りは,確かに一度仕切り直しが必要な気もします.

実際には研究に失敗はつきものです.企業だと見込みがない事業はすぐに切り捨てますが,基礎研究にはある程度長い目で投資することが絶対に必要です.

しかし,
国家プロジェクトの特徴は,失敗をなかなか認めないことにもあります.失敗を認めるとファンディング元が責任を負わされる可能性があるからです.長い目で投資をするのと,失敗をうやむやにするために金をじゃぶじゃぶつぎ込むのは,傍目には一緒ですが,中身はまったく違います.

と,今回一番びっくりしたのは,政府のウェブサイト

http://www.cao.go.jp/sasshin/

で,配布資料などが公開されているのですが,なぜか白黒コピー.読めない図もあるし,ウェブに載せるのになぜ白黒なのか.ちょっとこれはお粗末ではないでしょうか.