2011年9月6日火曜日

ダッシュ,添え字

先日受け取った論文の校正でハイフン関係があらかた直されていました.ダッシュとハイフンの違いについては以前のエントリーでおさらいしましたが,まだまだ勉強不足だったようです.

Wikipediaを見てみると,人の名前をつなげるようなときは,ハイフンではなくen dashを使うようです(例:Mann—Whitney U test).ただし,名前がペアとして慣用的に使われている場合はハイフンでいいというようなことも書いてあります.複雑ですが,基本的にはen dashということで問題ないと思います.

他の論文も調べてみましたが,両方が混在していて実はかなり適当なのではないかと思います.とりあえず今回の編集者は細かいところまで見てくれたようです.

もう一点は,記号の斜体です.量や変数を表すアルファベットは普通斜体になりますが,それに添え字がつくときがあります.こちらのサイトを見たところ,添え字が量や変数を表す場合はイタリックなのですが,そうでない(例えば変数に説明を加える添え字)場合は,添え字は普通の字体になるようです.

集団生物学では有効な集団の大きさをNeで表しますが,このeはイタリックでない方が正解だと思います.論文や教科書を見てもeがイタリックなものは結構あるので,それほど気にする必要はないのかもしれませんが.

さらに,上記のNISTの文書では

"Because the comma is widely used as the decimal marker outside the United States, it should not be used to separate digits into groups of three. Instead, digits should be separated into groups of three, counting from the decimal marker towards the left and right, by the use of a thin, fixed space. However, this practice is not usually followed for numbers having only four digits on either side of the decimal marker except when uniformity in a table is desired."

と書かれています.数字4桁の場合はカンマは要らないのは知っていましたが,スペースを空ける書き方が推奨されているのは知りませんでした.