2008年10月29日水曜日

久々にアクセプツ

半年ぶりくらいの論文受理

Duplication and Gene Conversion in the Drosophila melanogaster Genome.
Naoki Osada and Hideki Innan. PLoS Genet.

実は,去年出版された12種のハエゲノム論文の前に完成していたのですが,それが出るのを待って,さらにリジェクトやらリバイスやらで結構かかってしまいました.もう少し遅くなるとタイムリーな話題ではなくなってしまうので,なんとかなって一安心です.

内容はD.melanogasterのゲノムを調べて,最近起こった遺伝子重複をしらみつぶしに見ていったものです.遺伝子変換の検出法や,重複遺伝子の機能分化が重要なときには遺伝子変換を抑制する淘汰がかかる例を示しています.

ハエのゲノムには重複遺伝子が少ないので,一つずつ
丁寧に重複を見ていくことが可能でした.線虫のほうが重複遺伝子はずっと多いんですよね.こういった研究はコンピュータで大量のデータをスクリーニングして結果をだして終わり,なことが多いのですが,一歩進んで泥臭いことをやっている仕事です.