2008年10月3日金曜日

Figures

論文を読むと必ず目にする図表,時間がないときは図と表だけざっと見てその論文の主張を理解しています.

僕が研究をやっていて一番面白いのは図を作っている時です.出てきた生のデータを加工して直観的に何かを主張できる図ができた時の喜びはひとしおです.データ解析をやっていて思うことは,生データを如何に処理するか,そして図を見たときどれだけひらめきがあるか,が重要だということです.

これはまさに,乱雑な自然を抽象的な概念にまで落とし込むという自然科学研究の過程そのものであると思います.今まで書いた論文の図の中にもいくつかお気に入りがありますが,最近は色々とテクニックも身についてきたのでついつい凝りすぎてしまうことも.派手な図もいいですが,やはり一番なのはシンプルで直観的なものでしょうか.

というわけで僕は図は論文の命だと思っているので,たまにExcelそのままの図が載った論文なんかを見るとがっかりしてしまいます.見てくれではなく,Excelのグラフをそのまま使うということはそれだけデータの扱いをぞんざいにしているように見えるからです.とはいえちょっとしたデータを扱うときはExcelは便利なんですよね.

とりあえず,「背景がグレー」「棒グラフの色が左から水色,黄色,紫」「横に罫線が入っている」「意味のない立体棒グラフ」はアウトだと思っています.

逆に「背景を白に」「棒グラフの色をディフォルトから変える」「横罫線は消す」「棒グラフの枠線を消す」「プロットエリアの枠線をグレーから黒に」とExcelのグラフっぽく見えなくなるのでOKかと思います.フォントはもちろんMSゴシック以外で.