2008年11月6日木曜日

中学校での授業

明日は近所の中学校で生物に関する授業を行ってきます.内容はDNAと生物の歴史について.

DNAに関する基本的なことを2週間前の授業で学んでいるという前提で,

1. 生き物はそれぞれ違うDNAの暗号を持っている.
2. 生き物はそれぞれ共通の祖先から枝分かれて進化した.
3. 進化の過程でDNAが変化してくる.すなわち最近分かれた生物は,DNAの暗号も似ている.

ということを学んでもらおうと思います.そのうえで,

1. ヒト,サル,ネズミのDNA暗号を比べて,どれが一番似ているかを自分たちで調べる.
2. ヒトとサルのDNAの違いをDNAを制限酵素で切ることによって区別し,電気泳動で目に見えるようにする.

という作業を行おうと考えています.自分で言うのもなんですが,ここまで習う中学生は日本にいないでしょう.願わくばわかりやすい説明ができればと考えています.

努めている研究所の性格上,ヒトの個人の体質の差とDNAの変異を結びつけた授業を行った方がいいのですが,思春期には氏と育ちの問題は割とナイーブな問題かもしれません.したがって,
お気楽な進化の話にしようと思いました.