中国語のアルファベット表記をピンインと呼びます.
これが結構曲者で,英語風に読んでしまうと全く違うものになってしまったりすることも.qingと書いてチンと読む,なんて英語の常識ではありえません.eが入った名前も鬼門です.論文でしか読んだことのない著者の中国人の名前が話題になったりすると,全然話が通じなかったり.
そのピンイン表記に関して初めて知ったことです.台湾の人ってちゃんとピンインを書ける人が少ないんですね.適当にアルファベットを当てている人も多いようです.僕のアメリカでの恩師は台湾人でChung-Iさんで,カタカナ発音だとチョンイーと呼んでいたのですが,日本で彼の話をするとチャンイーとか呼ぶ人もいて,一体どちらに発音が近いのか悩むことひとしきりでした.
で,もとの漢字からピンインを調べてみると,Zhong-Yiというのがピンインでの書き方のようです.発音はやはりチョンイーに近いですね.彼に限らず,台湾人はそれぞれ自分で発音に近いアルファベットをあてているようです.逆にいえば英語的な読み方に近いのかもしれません.
それにしても,最近は論文で中国人著者の名前を見かける機会が多くなりました.苗字も同じのが多いし,何か工夫をしないと同姓同名ばっかりになってしまって,論文検索が混乱するのではないかというのは余計な心配でしょうか.