Scienceのニュースです.
http://sciencenow.sciencemag.org/cgi/content/full/2009/417/1
天才の脳がどうなっているのかは非常に気になるところですが,このニュースで面白かったのは,解剖して得られた脳の行方です.
1955年にアインシュタインが亡くなった時,Thomas Harveyは脳を取り出して保存した後,一部を切片にして他の研究者に提供し,残りを自分で持ち歩きながらアメリカの大学を転々としたそうです.その後寄託され,現在はプリンストン医科大学に保存されているそうです.
剖検で得られるサンプルは所有者がはっきりしていないと聞いたことがあります.もちろん所有者は死亡していますから所有権は主張できないですね.家族はどうなのでしょうか,ちょっと調べてみたら判例があったのでリンクを貼っておきます.
http://www2.kobe-u.ac.jp/~emaruyam/medical/work/papers/kousei/shirai/030201shirai.pdf
もちろんアインシュタインが亡くなった1955年にはインフォームドコンセントなどなかったわけですが...
さて,実際のアインシュタインの脳ですが,頭頂葉が普通より大きく,音楽に関連した分野にも発達の跡が見られたそうです.ただ,一般に言われてきたように,重量はかなり軽いということです.