知らないうちにNature Publishing Group(NPG)がScientific Reportsというオープンアクセスの雑誌を作っていました.今年の6月から始まるようです.Nature系の雑誌は最近色々増えすぎてわからなくなってきたので簡単にまとめてみました.
詳しいことは,http://www.nature.com/authors/author_resources/about_npg.htmlに書いてありますが,
Nature: 言わずと知れたフラッグシップ誌.
Nature research journals: Nature Geneticsなどのいわゆる姉妹誌.
Nature Communications: 位置づけがいまいちわかりませんが,まずは姉妹紙に投稿せよというようなことが書いてありますので,上記雑誌に落ちたものの受け皿だと思われます.分野不問.オープンアクセス選択可.
Nature Protocol: パブリッシュされたデータを出すのに用いたプロトコル集.
Nature Reviews journals: 分野ごとのレビューをまとめた雑誌.
Scientific Reports: PLoS ONEのように,オープンアクセスかつ方法の妥当性のみを評価,査読有.
Nature Proceedings: 査読なし,フォーマット自由.数学・物理分野でのarXivのように投稿前のデータのアーカイブ的な存在.なので,これらの分野以外の論文のみを受け付ける.
あと,NPGは色々な学会誌なども傘下に収めて活動を広げているようです.僕が初めて論文を載せてもらった日本人類遺伝学会のJournal of Human Geneticsも現在はNPGに入っています.最初の論文はあまり指導のないラボでいきなり論文を書かされたので,手紙の書き方,海外への論文投稿の仕方(当時はまだ郵送でした),作図の仕方,論文体裁のお約束など一人で一から苦労して勉強したのを覚えています.
2011/6/30追記
"Nature Precedings"でした.