エイプリルフールに嘘をつく暇も無く4月が始まってしまいました。これで現在の研究所は3年目になります。交通機関もやっと整備されてきたので、気分も一新です。
さて、ポスドクで居候させてもらったシカゴ大学の進化生態学分野が、来年度に向けた研究大学の格付け(U.S. News and World Report)でEcology & Evolutionの分野で一位を確保したようです。他の大学に比べるとサイズの小さい大学ですが、ここでは、一箇所に世界的な研究者を集めるという理想を掲げて実行に移しています。権力のある人間はついついお山の大将になってしまいますが、研究者として成長するには常に切磋琢磨しているのが理想です。
日本の大学院なども重点領域を設けていますが、果たしてそれが如何に作用するか。アメリカの大学との大きな違いは、日本の大学の偏差値による序列です。
アメリカでは、「私は○○の研究をしたいから、その分野で有名な○○大学に行こう!」といったことが決められますが、偏差値を気にしてしまう日本では、入るときの難しさ優先で大学を選んでしまう人が多いでしょう。国立大を一度解体して序列を無くす、官僚の学閥を全部廃止する、なんてくらい滅茶苦茶やらないとそこらへんは直らないかもしれません。