2007年7月2日月曜日

カマキリの雨宿り

先日夕立が降ってきたので窓を見ると、カマキリの幼生がガラスの上で雨宿りをしていました。雨の間だけ捕獲して観察。

カマは少し小さいようですが、他の部分は小さいのにしっかりしたかたちをしています。カメラを向けるとカマを持ち上げてユラユラと威嚇してきます。この大きさだと小さい獲物しか捕まえられませんね。

生物学を学んでいる人には多いと思いますが、僕も子供の頃は昆虫が大好きでした。綺麗な虫だけじゃなくて、ゴミムシとかオサムシとかそんなのまで捕まえては虫かごに放り込んでいました。機会と時間があればムシの研究もしたいですね。留学先ではショウジョウバエのこともやったんで、一応昆虫の研究ってことになるのでしょうか。ハエの世話は他の人がやってくれてたので、頭をすりつぶしてRNAを取っただけですけど。

行動やら形態やら、哺乳類よりは少ない数の遺伝子で決まっている形質が多い気がします。面白そうなものが山のようにあるのではないでしょうか。ただし、多くの人がモデル生物としてショウジョウバエを扱っているように、ミュータントを取って遺伝子の機能を調べる仕事にはあまり興味がありません。自然界にある変異こそが自然について教えてくれるのだと思っています。興味のベクトルが生命の還元的理解にあるか、自然史の理解にあるのか、似たようなことをやっていても大きく違っているのではないでしょうか。