以前何度か話題にした,オープンレビュータイプの雑誌,PLoS ONE.まだまだ実験段階の雑誌ですが,自由度が高いのが強みでしょうか.実は隠れた良論文があったりします.
記事の質の低下が心配でしたが,今朝宣伝のメールが来まして,早くもテコ入れを始めたようです.どうやら,ユーザーが3つの項目について5点満点でレイティングすることができるようになった模様.これは正直恐ろしいですね.自分の論文に星ひとつとか付けられたらへこんで飯が喉を通りません.
ただ,今まで実名のユーザーしかコメントやレイティングを投稿できないのかと思ってましたが,身元を保証する登録さえあれば,表示自体は匿名で良いようです.面白い試みなので様子を見ようと思います.
ただ,「科学者は歯に衣着せず批判的な文章を書く」という一般のイメージがあるかもしれませんが,実際は科学者も結構気を使います.もともと自然科学ってのは金持ちの趣味みたいなところがありましたから,ある程度の礼儀と節度が必要なわけです.
「著者の言っていることにも一理あるが,私はこういう見方もできることを提案する.その点で言うと,この論文は完全なものであるとは言えない」とか,「この論文は非常に面白いけれども,他の人がそう思うとは断言できない」とか,意外とみなさん気を使っています.点数付けがこの習慣に馴染むのか,気になるところです.
なんで宣伝メールが来るのかな,と思ってたら,雑誌の創刊のときにTシャツが抽選で貰えるとか書いてたのでつられて応募したのを忘れていました.まだ届かないところをみると,とうの昔に外れていたようです.
追記
科学英語メモ
厳しい批判(ボロクソにけなすこと): brutal (harsh) criticism